妊活について
当クリニックでは、妊娠を望んでいる方を対象として、赤ちゃんを授かるための様々な妊活を行っています。とくに、妊娠のための行為をおこなっているにもかかわらず、何らかの要因によって妊娠が妨げられている方に対して、婦人科系疾患の有無なども考慮に入れて検査や治療を行います。なお、妊活には年齢や結婚予定の有無などは関係ありません。将来ご出産を望まれる女性であれば、妊娠前に一度、下記のような各種検査を受けていただくことをお勧めいたします。
経腟超音波検査
超音波検査は、人には聞こえない高い周波数の音波を活用し、身体の中の状態を調べる検査です。X線のように人体に影響を及ばすことはなく、短時間で行うことができます。経腟超音波検査では、プロープに使い捨てのキャップをかぶせて膣内に挿入し、子宮や卵巣の近くまでプロープを当てることができます。これにより、鮮明な画像で子宮や卵巣の状態を確認できるので、子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮内膜症などの診断にも役立ちます。
AMH検査
AMHは、卵巣の予備能を調べる検査です。発育過程にある卵胞から分泌されるアンチミューラリアンホルモンの数値が高いほど、発育のために準備されている卵胞が多いということになります。
感染症スクリーニング検査
感染症のなかには、出産の際に母子ともに影響を受ける病気もあります。そのため、感染症スクリーニング検査を行い、B型肝炎やC型肝炎、クラミジア、HIV、梅毒などに罹っていないかどうかを調べます。
ホルモン検査
妊娠に関わるとされる数種類のホルモンを血液検査にて調べ、それぞれの数値を測定します。例えば、エストロゲンが基準値より低い場合は、卵巣機能低下が考えられます。黄体ホルモンが少ないときは黄体機能不全の可能性があります。プロラクチンが基準値より高いときは、不妊や月経不順、無排卵月経などを引き起こしかねません。こうした検査によって妊娠に至らないケースを確認します。