婦人科疾患について

婦人科疾患について

わたしたちの体の中では、常にホルモンバランスに変化が起こっており、それが原因で体や心の状態が変化しています。とくに、月経や妊娠、更年期などによって体調が優れなくなることがよくあります。婦人科では、こうした変化の過程で起こってくる症状や病気を専門に診断・治療します。月経不順、不正出血、下腹部痛、おりものの異常などが続いているときは、当クリニック婦人科を受診ください。

子宮筋腫

子宮の筋層に発生する良性の腫瘍です。筋腫のサイズや数は患者さんによって異なります。比較的症状が軽度の方もいらっしゃいますが、サイズや筋腫ができる場所によっては過多月経や過長月経、不正出血などを伴うことがあります。出血量が多くなり、貧血の症状が出ることもあります。

卵巣子宮内膜症

子宮内膜組織が子宮や子宮以外の場所で増殖してしまう病気です。詳しい発症原因はわかっていませんが、女性ホルモンが関係していると考えられています。30~40歳代の女性に多く見られます。主な症状としては、月経痛が挙げられます。卵巣子宮内膜症は不妊症の原因の一つとも言われています。診断は症状をお聞きし、内診や超音波検査などを行い、総合的に判断します。

卵巣腫瘍

卵巣にできる腫瘍の総称です。卵巣腫瘍の80~90%は良性ですが、悪性の場合もあります。小さい場合は、自覚症状は見られませんが腫瘍が大きくなると、下腹部のしこりを自覚することもあります。さらに大きくなると、骨盤内の他の臓器を圧迫して下腹部痛、腰痛、便秘、排尿トラブルなどの症状が出現することもあります。内診やエコー検査で卵巣腫瘍を認めた場合は、MRIやCTなどの画像検査を追加することがあります。