女性アスリート外来
女性アスリートには、骨粗鬆症やメンタルの不調、貧血などがよくみられます。女性アスリート外来では、こうした疾患の治療を専門に行います。
メンタルの不調
メンタルとは、いわゆる精神面ということになります。女性アスリートが活躍する際には、身体的な面が重要視されているようです。しかし、身体面で問題がなかったとしても、メンタルの不調が続けば、競技において最大のパフォーマンスを発揮するということは困難になります。また、ケガや病気といったことだけでなく、月経に関する問題が引き起こされることもあります。月経困難症や月経前症候群によって日常生活に影響がでているケースも少なくありません。このようなときは、薬物療法を用いることで症状をコントロールします。さらに、月経によるコンディショニング不良を解消したり、競技に関する悩みを解決したりするために、精神科とも連携して治療を行っていきます。
貧血
赤血球の中に含まれているヘモグロビンは、肺で取り込んだ酸素を全身の細胞に供給するうえで重要な役目を担っています。貧血は、このヘモグロビンが少なくなってしまい、全身に十分な酸素を供給できなくなっている状態です。なお、貧血は様々な原因によって起こりますが、とくに多いのが鉄欠乏性貧血です。過度の運動や月経などが原因となって鉄が不足してしまい、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れなどの症状が起こります。軽い運動でも疲れやすくなるので、スポーツ競技の成績が落ち込むこともあります。